~あるフロントマンの独り言~
「善悪か損得か」管理業者の姿勢に注目
管理会社の見分け方についての資料ですが、書店・マンション管理士協会系列・大手マンション管理会社ホームページ等でも「見分け方」については、とおり一遍の事しか記載されていないと思います。
その記載されていることは管理業者選定にあたっては、最低限必要な基準であると 考えております。
そこで、良い管理会社の見分け方について私の独り言を、述べさせていただきます。
一番重要なことは、フロントマンの良し悪しだと思います。
大手であればあるほど会社の売上が至上命題となってまいり、一人のフロントマンが15~20棟のマンションを管理している状況があります。
私は1人のフロントマンが管理できる棟数は10棟までだと考えております。
それ以上の管理になると、ベテランフロントマンでもどこかで手を抜かなければ、いや手が抜けてしまいます。
また、フロントマンは1年でやっとマンション管理の概要がわかり、最低3年を経ないと正直なところ、管理組合に喜ばれるマンション管理の運営は難しいと思っております。
しかし、良くない管理会社はなかなかフロントマンがいつかなく、たびたび交代するところです。
そこで最近の傾向として、管理委託を管理会社に委託しているにもかかわらず、どうしてよいかわからず、マンション管理士に相談をしている傾向があります。
私はそれも一つの方法かと考えておりますが、やはり組合員の最前線にいるフロントマンが、相談にのり、的確な助言を与えていかなければ、と考えております。
そのためにもベテランのフロントマンがいる会社、管理組合の方に目を向けることのできる会社であるかが、選定の際に一番重要なことではないかと考えます。
どの地域でもマンションの住民の高齢化が目立ってきており、住民にとっては今後のマンション運営に不安を抱えてきているところが多くあります。
これは特定の地域だけに限らず全国的な広がりではないかと思います。
それにもかかわらず、修繕工事が適切におこなわれていないマンション、修繕積立金のプールがないマンション、理事会の運営がスムーズにいかないマンションは、年数がたてば経つほど不安が増大してまいります。
そのためにも管理会社のフロントマンの使命は重大だと思っております。
ベテラン管理業務主任者