お金は効果に支払う
通販の一大企業へと成長したジャパネットたかたは製品の売り方に工夫
当然と言えば当然、購買客は製品の機能で購買意欲を掻き立てられるのではなく製品を使用した時の満足感であり、顧客の満足にフォーカスして売り上げを伸ばしてきたのである。
フジフィルムも同様に「写ルンです」は即席カメラが満足できる機能に即効性で応えた製品で一世を風靡した。
このように社会現象となる事象には、共通して製品の持つ機能だけではなく、その製品を使うことによる感動による満足感を提供しているのである。
消費者は製品に強い関心を持てば、その機能と価格を吟味し、紹介されている細かな文字は目を皿にして読み、購入後は多少高額であっても満足度が上回れば価格は一時的な痛みとして時間の経過とともに記憶が薄れるものである。
では、マンションの管理費に目を向けてみよう。
一例としては排水管洗浄が定期的になされていると思うが、排水管洗浄に限らず洗浄自体に価値を認めるのか、あるいは洗浄によって異物が除去される効果に価値を認めるのか。
多くの方は洗浄を行った後の効果検証は考えていないと思う。
排水管洗浄はビル管理法により、施工業者は各都道府県に登録するようになっていてインターネットで簡単に検索できる。
登録の要件の一つとして、内視鏡を保有していることが条件となっている。
だとすれば排水管洗浄は機械的に一定期間が過ぎたから行うではなく、やる必要があるか否かが前提となるはずです。
また実施後の検証を内視鏡を使って確認することもできるはずだが、必要性の有無・実施の計画・実施後の効果検証といった一連の判断基準を明確にしている例は皆無と言ってよい状況である。
もう一つの例として、建物調査の際、避難ハッチの作動確認を行ったところ、ハッチの蓋を開け避難はしごを解除したのはいいのだが、復旧ハンドルがない。これは困った事態。
ところが当該お宅の住人の方が工具を貸しながら「点検時もうちから工具を貸している」とのことでありびっくりしたことがあった。
これでは管理会社(実際行うのは点検業者)としてきちんと仕事をしているのか疑問が生ずるのは当然である。
この例も効果にお金を払うのではなく、やったことに金を払うことになってしまう。
単に顧客は製品や行為にお金を払うのではなく、使った感動・やった効果にお金を払うのであり、やったことにお金を払うのはそれでよいのか。このような疑問を持つのは当然としなければならなく、「効果にお金を払うんだ」といった認識をお持ちいただくことが管理費のムダを省く第一歩でしょう。
